ぺこぽこの月報ブログ

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雑食ゲームプレイヤーの日常と雑記

ヌオー統一


当記事は「種族統一アドベントカレンダー2020」19日目担当の
り一な◆ヌオン12/19 (@Leanapeco) | Twitterがお送りする、ヌオー統一の記事です。

adventar.org

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ガラル地方ワイルドエリアに住まう、
あの愛くるしい水色を6匹揃えた、ヌオー統一についてまとめた記事である。
ヌオーを単体で使ったことはあるが、ヌオー6匹のパーティを使ったことがある人は少ないだろう。
この記事ではヌオー統一がどんなものかが少しでも伝われば嬉しい。

ではまず、ヌオー自身の基本情報から紹介する。



基本情報

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タイプ:みず / じめん

弱点(4倍) くさ、(フリーズドライ)
弱点(2倍) 無し
抵抗(1/2) ほのお、どく、いわ、はがね
抵抗(1/4) 無し
効果無し でんき、みず(ちょすい時)

くさむすびの威力80)

    H A B C D S
種族値 95 85 85 65 65 35
最大値 202 150 150 128 128 95
補正無 170 105 105 85 85 55
最低値 81 63 36
特性1
しめりけ
⇒じばく・だいばくはつ・ビックリヘッド・ミストバースト、特性ゆうばくを無効に出来る!
特性2
ちょすい
みずタイプの技を無効にし、最大HPの25%を回復する。
特性3(隠れ特性)
てんねん
相手の能力変化を無視して攻撃(回避率、防御、特防のランク補正)、相手の能力変化を無視してダメージを受ける(命中率、攻撃、特攻のランク補正)ことが出来る。

ヌオーの歴史

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ヌオーは、全国図鑑No.195・ガラル図鑑No.101。
初出はポケットモンスター金・銀
第2世代(金・銀)で共に初登場したウパーがlv.20で進化するポケモンで、みず/じめんの複合タイプである。
いわタイプ、どくタイプ、でんきタイプには有利に戦えるが、ほのおタイプは、ほとんどが「にほんばれ」(みずタイプ半減)、「ソーラービーム」を覚えるので、真っ向から立ち向かうとヌオーは素早さが遅いため、返り討ちに合う場合がある。

第3世代(ルビー・サファイア)では、おなじ複合タイプであるラグラージが登場するが、特性ちょすいを獲得したことにより、既に差別化ができていた。伝説ポケモンである、カイオーガを封じることのできるポケモンとして一躍有名になる。

第4世代(ハートゴールドソウルシルバー)で「アンコール」、「じこさいせい」を獲得。立派に「耐久ポケモン」と名乗れるようになった反面、「めざめるパワー」の定着、「くさむすび」等の汎用技による対策がなされるようになり、みず/じめんタイプは警戒されやすくなってしまった。
また、このころまで「じばく」、「だいばくはつ」のダメージは防御力を無視していたので、技自体の採用率が高く、特性しめりけの出番は多くかなり強かった。いわタイプポケモンメタグロスなどを返り討ちにできていた。

そして、第5世代(ブラック・ホワイト)。
おなじみず/じめんタイプの中で、トリトドンの特性よびみずの強化があったり、新ポケモンであるガマゲロゲの登場がある中、着実に差別化を図っていたヌオーだが、なんと隠れ特性てんねんを獲得したのだ。ここで他のみず/じめんタイプには無い、一線を画す性能を手にすることになる。
入手方法は、当時ポケモングローバルリンク内にあったコンテンツである、ポケモンドリームワールド(通称:ぷどう、ぼうよみちゃんがPDWをそう読み上げる。)の「かがやく海」ステージで登場する隠れ特性のウパー。本来なら「隠れ特性」という呼称だが、ぷどう内で手に入れられる特性から、「夢特性」という呼称が浸透していた。
その特性はもはやヌオーの代名詞と言えるほどの特性であり、『耐久ポケモンが相手なら大幅に能力ランクアップをしかけて大ダメージを与えると良い』を否定できるというものである。
同時期に流行り始めた特性かたやぶりは、特性てんねん(しめりけ・ちょすいも)を無効化してしまうため、注意が必要である。当時としては、オノノクスドリュウズが筆頭だった。

それから第6世代(X・Y)のメガシンカや、第7世代(サン・ムーン)のZワザの登場で火力インフレが極まっていくと、元々相手を選ぶヌオーはさらに相手を選ぶようになり、次第にヌオー単体の耐久ポケモンとしてのバリューが下がっていった。
しかし、「ヌオー=てんねん」の名は決して落ちることはなく、シングルにおいての見せ合いで強い存在感を放つようになり、またこのころから、ヌオーと他の耐久ポケモン間で弱点を補完しあいながら、相手の体力を定数ダメージで競り勝つことを目的とした、「受けループ」で採用されることが多くなった。

覚える技

ヌオーは、みず・じめんタイプの技はもちろん、それぞれのサブウェポンに相当するこおりタイプやいわタイプ、特殊技限定ではあるがどくタイプの技を使える。
第4世代~第7世代までほぼレベル技に変化が無かったのだが、はれてポケモン剣盾で、レベル技が一新された。
これはヌオー界にとっては朗報であり、旅パをヌオー6匹で遊んでいた筆者に激震が走った。
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ocepanael.hatenablog.com
レベル技の変動は、下記表に記す。

ウパー
4~7th
ヌオー
4~7th
ウパー
8th
ヌオー
8th
技名 備考
lv.1 lv.1 lv.1 lv.1 みずでっぽう
lv.1 lv.1 lv.1 lv.1 しっぽをふる かわいい
lv.5 lv.5 - - どろあそび 廃止技
lv.37 lv.41 lv.4 lv.1 あまごい 早期習得
lv.9 lv.9 lv.8 lv.1 マッドショット 確定素早さダウン、命中95
lv.43 lv.48 lv.12 lv.12 しろいきり 早期習得
lv.43 lv.48 lv.12 lv.12 くろいきり 早期習得
lv.15 lv.15 lv.16 lv.16 たたきつける ターフスタジアムでしか使ってない
lv.19 lv.19 - - どろばくだん 廃止技
lv.29 lv.31 lv.21 lv.23 あくび 早期習得
- - lv.24 lv.28 アクアテール 教え技→自力習得
lv.47 lv.53 lv.28 lv.34 だくりゅう 早期習得
lv.23 lv.24 lv.32 lv.40 ドわすれ かわいい
- - lv.36 lv.46 どくどく わざマシン廃止→自力習得!!偉い!!
lv.33 lv.36 lv.40 lv.52 じしん わざレコード
  • ウパーを育てていて、初めて覚えた技が「あまごい」だったことに衝撃。
  • 主力技には変更がなく、かつ自力で物理高威力のアクアテールを覚えるように。
  • わざマシン・レコードから削除されたどくどくを自力習得。すなおに偉い。
  • じしんはlv.52と習得時期がかなり遅くなってしまったが、わざレコードで補完可能なので特に気にすることはない。

採用率の高い技

物理技
ヌオーは特攻より攻撃のほうが高く、威力も高い技が多いので物理型の採用がしやすい。

じしん
ヌオーのタイプ一致最大火力を出せる技。アタッカーとして運用するのであればほぼ採用される。ひこうタイプや特性ふゆう、もちもののふうせん等にはケアしていかなければならないので、安易に打てないこともある。
ストーンエッジ
じめんタイプの技を半減・無効にさせられる、むしタイプやひこうタイプに弱点を付ける相性補完の良い技。外れた時のリスクが大きすぎるので、急所ランクは要らないから安定した命中率が欲しい。
たきのぼり
今作、アクアブレイクを習得したので、ほぼ採用が無くなった。ヌオーより遅い相手が出てくるのであれば採用があるか。
れいとうパンチ
みず・じめんタイプの相性補完に優れる。ほぼ4倍弱点を狙うためのものだが、ダイマックス時はくさタイプにも狙っていける。
じならし、がんせきふうじ
確定で素早さを1段階下げられる。じならしは命中100%だが無効タイプがあるし、がんせきふうじは命中95%だが無効タイプがない。

特殊技
物理型のイメージがあるからか、おにびを撒かれることが多いので、特殊型の採用も一考の価値有り。

だいちのちから
1割の特防ダウン付きだが特性てんねんとの噛み合いが悪い。じしんより威力が低いし、じめん技を打ち込むのなら物理型にしたいが、グラスフィールド下の影響を受けないという利点もある。
ねっとう
性格ずぶとい等の物理受けにするならほぼ採用するみず技。3割の確率でやけど状態にできるので物理受け型との相性が良い。特性こんじょうの相手には打ってはいけない。
れいとうビーム
物理技のれいとうパンチと目的はおなじく、4倍弱点をつくための技として採用する。
ヘドロウェーブ
フェアリータイプの相手を想定するなら採用できる技。ほぼマリルリ
マッドショット、こごえるかぜ
物理技とは違い、どちらも命中率95%技である。こごえるかぜに関しては、4倍弱点も狙っていける。

変化技

じこさいせい
ヌオーを耐久型として確立させた偉大な技。火力インフレが進み、あとだしから受けるには難しくなってしまったので、無傷から対面して使って行きたい。
どくどく
今作からわざマシンから削除されたため、自力で覚えることのできるポケモンのみ許される。選ばれしヌオー。ほぼアイデンティティになりつつあるので、めちゃくちゃ採用率が高い。
あくび
使用用途が多く色んな事に応用できる最強流し技。
アンコール
特性てんねんを知らずに能力ランクアップをしてきた相手に使うおしおき技。昔は縛れるターンが長かったので、「のろい」を積み放題だった。
のろい、たくわえる、ドわすれ
ヌオーの積み技筆頭。どれも耐久型として採用されるので、「じこさいせい」か「オボンのみ」を持たせたい。

今作で使えるようになった技

新技

ハイドロポンプ
ポケモンカード等で使えた技ではあったが、ついにゲーム本編でも使えるようになった。命中が不安ではあるが、威力がすべて。外しても泣かない。ちなみに筆者はドロポン→ハイポン派。
10まんばりき
一見、じしんの劣化に見えがちだが、単体攻撃であるのと、グラスフィールド下の威力低下の影響を受けないという、剣盾環境にアップデートをしてくれている。でも実際使う場面がなかったりする(後述)。
アクアブレイク
アクアテール>アクアブレイクたきのぼりの中間威力を取っているが、命中100%であるのと同時に、確率2割の防御ダウン付き。特性てんねんで使うと防御ダウン効果を無視してしまうのはアシッドボムと同様なので注意。

復活技

うずしお
過去作限定技になったまとわりつくの代替。第4世代以来の復活。バインドしながらどくどくするような戦法が考えられるが、命中不安、無効(ちょすい)有り。
ダイビング
相手のダイマックスを消費できる有用な技。あなをほると同威力同効果なので技構成次第。ダイストリームもダイアースも同威力になる。
こらえる
こちらも第4世代以来の復活。ダイビングと違い、受け身で相手のダイマックスを消費させるのが主目的。
きあいのタスキ→こらえる→被弾で3ターン経過と、わりと有用。

過去作で使えた技
いばる
特性てんねんで効果をデメリット無く使用できる技であったが、過去作限定技になった。第7世代でこんらんの確率が下がったのであまり期待はしていない。
まとわりつく
命中100%でバインドできた素晴らしい技であった。ダイワームになるが、やはり特効ダウンは特性てんねんとかみ合わないので特に要らない。
ちきゅうなげ
第3世代限定技で、特性てんねんとの両立をさせる場合、バトルレギュレーションマークを付けない前提で、とくせいパッチを使うことで両立可能。
いつか、特性てんねん まとわりつく/ちきゅうなげ/どくどく/じこさいせい を実現したい。

ダイマックスわざ

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ダイストリーム
ねっとう、アクアブレイク等(130)、ハイドロポンプ(140)。
みずタイプのお家芸、ダイストリーム→ダイストリームは素直に強い。ヌオーじゃないみたいな火力が出る。
ダイアース
じしん、だいちのちから、10まんばりき(130)。
低めの特防を上げられるタイプ一致神技。10まんばりきが採用しづらいのはダイアースで事足りてしまうため。そもそも、グラスフィールド下で居座れるわけがないのだ。
ダイナックル
かわらわり(90)、きあいだま(95)。
きあいだまかくとうタイプで威力が高いのだが、元技が特殊なため、ダイナックルとかみ合わない。壁破壊用のかわらわりは割と有用。
ダイアシッド
ヘドロばくだんヘドロウェーブ(90)。
3割毒か1割毒か元技の威力を取るかの選択になる。しかし、確実に特攻を上げられる技であり、みず/フェアリーへの貴重な打点となる。
ダイスチル
アイアンテール(130)。
必中はがね技にして、防御を1段階あげられる素晴らしい技。はがねタイプが弱点のポケモンが増えてきたので、評価は高い。
ダイロック
がんせきふうじ(110)、いわなだれストーンエッジ(130)。
これまた命中不安ないわ技が必中になり威力も高くなるという嬉しい技。すなあらし状態もじめんタイプのおかげでダメージを受けないし、時にはどくどくとのコンボも狙える。
ダイアイス
こごえるかぜ(110)、れいとうパンチ、れいとうビーム(130)、ふぶき(140)。
単純な威力アップと、4倍弱点狙いのこおりソースであられ状態にもできる。しかし、こちらはあられのダメージを受けてしまうので、自らの「きあいのタスキ」をつぶしかねないのは注意が必要。ソースがふぶきだとダイマックス終了時に必中ふぶきが撃てるロマンもある。
ダイアーク
なげつける(100)、どろぼう(110)。
あまり採用したことがないし、実用するにもピンポイントになりがち。タイプ一致のほうが威力が高かったり、やはり特防ダウンは特性てんねんとかみ合わない。
ダイアタック
のしかかり、メガトンパンチ(130)、メガトンキック(140)、はかいこうせんギガインパクト(150)。
考察の余地有り...?なのか。検討もしたことがない。

ダメージ計算

与ダメージについて

ここではヌオーの持ちうる火力を言及する。
おおよそランクバトルでは火力に特化したヌオーは使わないと思うのだが、
ヌオー統一という観点からみた上でのヌオーの持ちうる数値ということで記載しておく。
攻撃特化(性格補正あり、A252振り、こだわりハチマキ)
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じしん 火力指数(33750)
メジャーポケモン

確2耐久指数(最低乱数50%~)

確1耐久指数(最低乱数100%~)

特攻特化(性格補正あり、C252振り、こだわりメガネ)
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ハイドロポンプ 火力指数(31680)
メジャーポケモン

確2耐久指数(最低乱数50%~)

確1耐久指数(最低乱数100%~)

ハイドロポンプ 火力指数(47520)
メジャーポケモン

  • ポリゴン2 HD252振りおだやか しんかのきせき(44928)
    • 39.5~46.8%(確定3発)
  • ラグラージ HD252振りしんちょう (32292)
    • 55.5~65.7%(確定2発)
  • ヌオー HD252振りしんちょう (25856)
    • 69.8~82.1%(確定2発)

確2耐久指数(最低乱数50%~)

  • トゲキッス HD252振り おだやか (35136)
  • クレセリア H252振り (34277)
  • モスノウ こおりのりんぷん 無振り (素15950 りんぷんで倍?)

確1耐久指数(最低乱数100%~)

攻撃・特攻(A・C)無振り
次に、無振りの場合。
基本的にヌオーは耐久型として運用する場合が多いので、攻撃・特攻を特化しない素の状態も紹介したい。
とある月のシングル使用率TOP10に君臨する皆さんにお越しいただいた

被ダメージについて

次に、被ダメージについてまとめた。
すべて耐久特化時のダメージ計算になっているが、数値だけをみると単純な耐久ポケモンとは言い難い、何かの劣化になりがち...と感じてしまう筆者は、ヌオーの持ち味を完全に生かすなら特性『てんねん』を十分に発揮できるような育成を推奨したい。
そんな中、ポケモン剣盾でも強力である、ウルトラビーストの特性「ビーストブースト」やダイマックスエースポケモンに採用の高い「じゃくてんほけん」などを気にせず戦える。

また、くさ技被弾時のダメージ計算については別記事にまとめてある。
ocepanael.hatenablog.com


物理特化時耐久指数(30300)
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近いタイプに、ニョロボン(31717)やカメックス(31062)がいる。
ダイナックルやつるぎのまい等が使えそうな方々にお越しいただいた。

  • エースバーン 性格補正なしA252(いのちのたま)
    • とびひざげり 53.9~63.8%(確定2発)
      • 2耐えしないので後出しが出来ない。ダイマックスをしてこないのであれば、まもるも挟んでいけば活路はあるかも。
      • 相手が理解していると、防戦一方になるのでゴツゴツメットの返しでしかダメージを与えられない。
  • ミミッキュ 性格補正ありA252(いのちのたま)
    • じゃれつく 34.6~41%(確定3発)
    • ダイホロウ 45~53.9%(乱数2発)
      • Bダウン後のダイホロウ 68.3~81.1%(確定2発)
      • ダイホロウの追加効果でヌオーの防御力が下がる(これは特性てんねんで無視できない仕様)ので、上記の通り、ダイホロウ2回で落ちる。
  • ドラパルト 性格補正なしA252(いのちのたま)
    • ドラゴンアロー 31.6~37.1% × 2回(確定2発)
  • フェローチェ 性格補正なしA252

特殊特化時耐久指数(25856)
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近いタイプに、アズマオウゴルダック(27115)がいる。



ヌオー統一とは


さて、基本情報の項で紹介してきたヌオーだが、6匹揃えて戦う「ヌオー統一」とはどういうものか。

ヌオー統一で念頭におくこと

鈍足という宿命
これは、あらゆるポケモンの技を見てから、ヌオーは行動するというもの。
普通のルールであれば、このポケモンでは素早さが遅いから別のポケモンに変えて~...という動きができるが、基本的に種族統一においては手持ちはすべておなじ種族値であるため、それができない。
具体的に言うと、

  • 2耐えしなければ、1回しか攻撃できない(あたりまえ)
    • それゆえ2回攻撃できたとしても耐えられたらきつい
  • ちょうはつやアンコール、みがわり等といったあらゆる妨害技を掻い潜らなければいけない
    • ちょうはつ・アンコールを受けてしまった場合、交代しなければならなくなり、ロスが発生する(鈍足には致命的)
    • みがわりを破壊できるほどの火力を確保しておかなければならない
    • こちらのアンコールやみがわりは相手の行動を予測できていないと無駄になる
  • どくどくのうちあいになった場合、鈍足であるヌオーは不利
    • 可能ならしんぴのまもりを先うちしたい
    • バインド技の依存度が高い じこさいせいも併用したい
    • どくどくまもる戦法はヌオーでなくても出来る

そもそも、素早さで圧倒するようなポケモンでもないので、そういった問題はもはやわがままでしかない。

しかしそれを逆手に取ることもできる。

素早さを極振りすると、意外なポケモンを抜ける
S35というポケモンに、素早さを振るのか?と疑問を持つかも知れないが、
種族統一というルールに関して言えば、ごくごく普通のことである。
当然であるが、種族値がもつ最大値までしかカバーできないし、素早さに振る分、耐久に担保が取れないのである意味わからん殺しな面もある。ちなみに「ダイジェット」はできないし、素早さを上げられる技も特にない。
では、どこまで抜けるかを簡単に洗っていこう。

性格補正あり S252 こだわりスカーフ 実数値(142)
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  • ヒードラン 性格補正あり S252 実数値(141)
    • ふうせん・シュカのみを持っていなかったら上から4倍弱点を取れる

性格補正あり S252 実数値(95)

  • 性格補正なし S種族値75無振り帯と同値(95)
    • アブソル・ウオノラゴン・パッチラゴン・ストリンダー etc...
      • このあたりはスカーフを持っていないと安定して抜けないのであまり期待できない。とはいえ、じめんタイプで弱点を取れるポケモンもいるので逃す手はない。
  • 性格補正なし S種族値74無振り帯(94)
    • ガマゲロゲ・カジリガメ
      • ヌオー相手に素早さ補正をかけてくるかどうかが分かれ目。そうでなくても耐久に振られていると予測できるので返り討ちに合わないように気を付けたい。

性格補正なし S252 実数値(87)
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  • 性格補正なし S種族値67無振り帯と同値(87)
    • ランターン・アーマーガア
      • ついにこの辺りになると、素早さに補正をかければ抜ける。アーマーガア相手は微妙。
  • 性格補正なし S種族値65無振り帯(85)
    • ネギガナイト・ブースター・グレイシア・マルヤクデ・モスノウ etc...
      • 準速ヌオーより2低いので、調整の域に入っている。ブースターやマルヤクデ等は弱点を狙っていける。

と言ったように、素早さが遅い見た目を逆手に、上記のような「素早さ無振り」帯を抜けるあたり大変絶妙な素早さ種族値である。
きあいのタスキ」を無理矢理押し付けたりもできるし、
特性てんねんは素早さに関しては影響がないので、
もし相手が素早さに振られていたならば、「じならし」や「マッドショット」を活用して反撃することも可能なのだ。

なので、特にS60~65帯は寝首を掻かれんようにしておくことだ。
ヌオーに上を取られるぞ。

ヌオー統一の有利不利

ヌオー統一にも明確な有利・不利が存在する。
まず、有利な点を挙げると、
対面でヌオーの耐性を押し付けられる相手であればとことん得意である。
例えば、

  • タイプ相性の観点から相手がそもそも不利である場合(くさタイプの技を覚えないか乏しい場合)
    • まず、でんきタイプが該当。めざめるパワーが廃止されたおかげで、めざめるパワー(草)の採用率が高かったでんきタイプに真っ向から勝負を挑めるようになった。
      いまだ、くさむすびを使える層が存在するが、今作からダイマックスには体重参照技が通らなくなったので対処可能。
    • いわタイプに関しては、ヌオーのタイプ一致技のどちらでも弱点を付ける・相手からのタイプ一致技を半減にできるという点で、有利であるといえる。
      これは筆者の偏見であるが、いわタイプは鈍足~中速帯のポケモンが多いので、実は素早さを振ったヌオーで抜ける相手がそこそこいる。普段なら機会に恵まれないたきのぼりで怯みを狙うチャンスも出てくる。

次に、不利な点を挙げると、
ヌオーの持ち味を物ともせず、上から(素早い)優位性を維持できる相手は不得意である。
例えば、

  • ヌオーが相手より確実に遅く、相手がくさタイプの技を安定して2回以上発動できる場合
    • いわタイプの項と立場が逆転している。
      ヌオー唯一の弱点であり、4倍のダメージを受けてしまう。おおよそタイプ一致のくさ技は耐えないのだが、可能性があるとするなら、きあいのタスキで耐えてからふぶきで凍らせるくらいしか方法がない。
    • ご存知の通り、リーフブレード、グラススライダー、ドラムアタック等の物理技はカウンターで返すことは出来るのだが、ミラーコートは覚えない。
    • タネマシンガンに関して言えば、連続技なのできあいのタスキを貫通してしまい、対策にならない。
  • 特性てんねんに影響のない、技の威力もしくはもちもの等で火力を底上げでき、2耐え出来ない場合
    • いのちのたま、こだわりハチマキ、こだわりメガネ、各種フィールド下での技。それらは特性てんねんでいうところの、能力のランクアップに該当しないのでなんら問題なくダメージを受けてしまう。
    • ちなみに、「ボディプレス」は防御の数値と防御のランクアップを参照してダメージとなるのでランクアップ分が無視されるが、
      「アシストパワー」や「つけあがる」は、能力のランクが1段階あがるごとに技の威力が20上がるというものなので、特性てんねんの影響を受けない。「コスモパワー」や「めいそう」を使い始めたところでアンコールを打ってしまいたい。
  • アンコール・ちょうはつを低リスクで発動できる場合
    • 相手がヌオーの攻撃を何度か耐える前提でどっしりと構えられるととても困る。
      こちらとしてはやはり火力が乏しいので、変化技に頼りたいところなのだが、それを見越して封じに来られると単純な殴り合いに発展してしまう。

ヌオー統一のもちもの

そのような問題を踏まえ、あらゆる種族統一に渡り合えるようにヌオー統一の基本となるもの、ヌオー統一に欠かせないもちものを列挙する。
もちろん、このもちものですべてを解決できるわけではないし、苦手なポケモン相手は苦手なままである。

リンドのみ
言わずもがな、ヌオー唯一の弱点をケアするために必要なきのみ。めざめるパワーが廃止されたおかげで、ある程度読みやすく選出しやすくなった。もちろんそれは相手ポケモンがくさタイプの技を覚えるかどうかの知識は必須である。
きあいのタスキ
どんな高火力でも1度は耐える、ヌオーだけではなく種族統一においてもマストなどうぐ。わざと耐久を切って、火力に重きを置く一発逆転の型が基本になってくる。
とつげきチョッキ
物理耐久はそこそこあるものの、特殊耐久は決して高いとは言えない。それを補強する便利なアイテム。
そして、ヌオー統一に欠かすことができない神アイテムとなった。
しかし、これを持たせると攻撃技しか使えなくなるので、持たせるときはほぼダイマックス前提。チョッキダイアースがとても強く感動している。
たべのこし
物理受け型にどくどくとまもるを仕込んで、ひたすら居座るタイプがメジャー。相性が悪い相手だと選出しにくいので、別の物理受け型(ゴツゴツメット)と迷いがち。よく2連まもるを使う。
ゴツゴツメット
接触技を使ってくる相手に対して押し付ける。どくどくとじこさいせいを併用して、物理受け型を確立させている。ダイマックスわざに対しては、接触技判定にならないため、比較的にダイマックスを使われない序盤にゴツゴツメットを押し付けていくことが多い。知っている人はトリックやすりかえを使ってくる。
イバンのみ
第4世代で一躍有名になった、アンコール+のろい+イバンのみ型のコンボ。全盛の時はアンコールの縛りが長かったためのろいを上限まで積む機会があったが、今はそこまでの猶予はない。冠の雪原で無事解禁となったので、さっそく試したい。
各種回復きのみ
オボンのみや、性格で好みが変わるきのみ等。「のろい」や「たくわえる」で積み型に持たせて、反撃に転じる戦法などによく使う。

懸念事項

フィールドを書き換えるor解除できない

ヌオー自身、ダイマックス適正はそこそこある。
火力を上げられ、天候を変えられ、ダイアース等で能力ランクアップもできるし、単純に耐久が高くなるので今まで耐えられなかったくさタイプの技を耐えることもしばしば。
しかし、ここまでの恩恵を受けておきながら唯一出来ないのが、フィールドの書き換えor解除である。
ダイマックス前はおろか、ダイマックス後でも「でんき」、「エスパー」、「フェアリー」の攻撃技を持っていないので、相手に有利な場の状態で戦うことになる。
唯一、恩恵があるとすればグラスフィールド下の回復。しかしそれも、くさタイプの威力アップと、「じしん」と「じならし」の半減というデメリットを背負っている。
鎧の孤島での教え技を享受できなかったヌオーだが、この先また新たに教え技を獲得できる機会があるとするなら、
フィールド技を解除できるようになりたい。

おまけ

ヌオーのためなら〇〇〇

昔、ポケモンバトルレボリューションを使用して作ったMAD動画
nico.ms

ヌオー統一勝手にランキングコーナー

ほしい技ランキングTOP3

  1. うちおとす
    がんせきふうじよりも安定した命中を取りたいがためにも欲しいし、ひこうタイプ、ふゆうを地面に着かせてじしんを打ち込みたい。
  2. ほっぺすりすり
    でんきだま+なげつけるや、のしかかりでも麻痺を狙うことはできるが、安定性。あとでんき技の中でも一番覚えそうだと思ったから。
  3. ミラーコート
    他のみず/じめん(ラグラージトリトドン)には申し訳ないが、やはり欲しい。でも特性てんねんがあるからあまり大きな声では言わない。

天敵ランキングTOP3

  1. タネマシンガンを覚える特性スキルリンクポケモン
    今作、該当するのは「チラチーノ」のみ。前作まではメガヘラクロスドデカバシ等が居た。基本的にみんな早かったし火力もあったので厳しい相手。
  2. 絶対に素早さで勝てないくさタイプのポケモン
    素早さ80族以上のくさタイプが該当する。素早さで勝てない時点ではやはり凍らせるか、リーフストームを一度避けるかの可能性に懸けている。
  3. 変化技多彩なみずタイプの耐久ポケモン
    ラプラストドゼルガに対してすごく苦手意識を持っている。ヌオーより耐久が高く、一撃技を持っていたり、アンコールやあくび等もできてしまうあたりヌオーの前では一枚上手のようである。
    ラプラスに至っては、フリーズドライを持っているのでいよいよ勝てない相手なのか...?

剣盾レンタルパーティ紹介

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下記は #リピートボール級 で使用しているレンタルパーティの解説記事である。
おおよそコンセプトを定めて、パーティを作成しているので立ち回りを明確にできている。

耐久系ヌオー統一

ocepanael.hatenablog.com

















































これだけ書いたので、きっと明日からヌオーの前で積み技を使う人は減ってくれると信じている。